PL法とシックス・シグマ(6σ)

最近のニュースを見ていると、自主回収又は無償交換騒ぎがかなりありますね。

始まりはソニーのバッテリー発火騒ぎですが・・・。


※NNN24Webサイトより

12/22
小岩井乳業 ジャム4万5千個を自主回収
http://www.ntv.co.jp/news/73876.html

日清フーズ 輸入パスタ約4万個を自主回収
http://www.ntv.co.jp/news/73875.html

12/19
NEC パソコン部品に不具合、発火事故
http://www.ntv.co.jp/news/73538.html

12/16
ハロゲンヒーターで発火、使用中止呼びかけ
http://www.ntv.co.jp/news/73341.html

12/15
任天堂DSなど、アダプタに不具合
http://www.ntv.co.jp/news/73335.html

任天堂Wiiのストラップひもを無償交換
http://www.ntv.co.jp/news/73336.html

12/13
ガスター風呂用給湯器でヤケド 点検交換へ
http://www.ntv.co.jp/news/73090.html

12/8
三菱電機製の携帯 電池に発熱、破裂の恐れ
http://www.ntv.co.jp/news/72748.html


今月あったニュースはこんな感じです。


不可抗力・・・っていう言葉で片付けられない問題であると思います。誰にでもミスはあるとは言っても、ミスの許されない場合もあります。


日本だから、これだけ不良品を出回らせても死人が出ない限りニュースに出るぐらいで済みますが、アメリカなら大変なことになってますよね。賠償だけで下手したら会社潰れますよ。


アメリカは極端な例ですが・・・わが国にも「製造物責任法(通称:PL法)」があります。簡単に言えば、小売店で買った物が欠陥品で自分の財産に何らかの損害を被った場合、販売者を飛び越えてメーカーの無過失責任を問い、消費者を保護するための法律です。


しかしながら、最近の欠陥商品はきっちり管理すれば防げるものです。一番最初の小岩井のジャムなんかはラインに検査員を数人立たせて目視で検査すればいいわけですし・・・。


製造者の立場では、「シックス・シグマ(6σ)」という品質管理・経営手法があります。シックス・シグマの手法は1980年代にアメリカの半導体メーカーのモトローラが開発した手法で、ゼネラル・エレクトリックが会社経営に大々的に導入して効果を挙げた手法です。


「σ」とは標準偏差を表し、ある製造部門の品質特性が正規分布していることを前提として、誤差(欠陥品)の発生を6σ以下、つまり100万分の3.4回に抑えるという考え方です。


日本で導入しているのはGEと繋がりのある東芝ぐらいでしょうか・・・。


弱小な製造業者にこの管理手法を適用するのはコスト的に無理があるので、どうにもならないのですが、責任逃れや言い訳よりももっと自分たちの製品に責任を持ってもらいたいものです。


欠陥品騒ぎ相次ぐ中、日本のメーカーは今一度、気を引き締め直す必要があると思います。