フリーターと社会
フリーターって言葉を聴くと、おそらく殆どの人が「定職に就かないでフラフラしている人」っていうイメージが思い浮かぶと思います。
大学のテストにフリーターに関する問題が出たので、いろいろ調べたんですが・・・。
いろいろタイプがあるみたいですね。
Ⅰ-[モラトリアム型]-
①離学モラトリアム型:将来の見通し無く、教育機関を退学又は中退してフリーターになった人。
②離職モラトリアム型:将来の見通し無く、定職を辞してフリーターになった人。
Ⅱ-[夢追求型]-
①芸能関係志向型:芸能人やミュージシャン等芸能関係の職に就くことを目標としてフリーターになった人。
②職人・フリーランス指向型:脚本家、バーテンダー等特殊な技術を駆使する仕事を志望してフリーターになった人。
Ⅲ-[やむを得ず型]-
①正規雇用志向型:教師等特定の職業への参入機会を待って、そのつなぎとしてフリーターになった人。
②期間限定型:学費を稼ぐため等、期間を決めてフリーターになった人
③プライベート・トラブル型:自身や家族の病気、事故等の理由でフリーターになった人。
大きく分けて上記の3つに分類されるそうです。
フリーターやニートが急増しているのは、政府の政策のせいですが、「モラトリアム人間」の増加も原因の1つだそうです。
モラトリアム人間とは、「大人になりたくない大人」というのでしょうか、「何事に対しても当事者意識を持たない」、「特定の組織や共同体に所属することを拒否する」という性質があるようです。
たとえ、定職に付いていても「モラトリアム人間」の場合は、「フリーター」であるという考え方もあります。
定義を「大人になりたくない大人」とするのなら、精神的に幼い、ふさわしくない考え方や行動をする場合は「フリーター」になるのでしょう。
いずれにしても、大きな社会問題であるのは間違いないです。
特に上場企業は、自社所属の正社員を大きく削減し、人材派遣会社からの派遣社員や契約社員、アルバイトを増やし、あの手この手で固定費を削減し、利益を出そうとしています。
固定費とは、人件費、減価償却費、支払利息等で、この3つを企業の三大固定費といいます。
一番金額が大きいのが人件費で、コストを削減するためには、これを削るのが一番効果的です。
結果的に一時的にうまくいっているようで、大手企業は莫大な純利益を上げている所もあります。
毎年、純利益額や売上高の更新をしている超優良企業として知られているあの企業も蓋を開ければ、ラインはほとんど契約社員。
ひどい所では、新卒採用の面接の時に正社員採用の場であるのにもかかわらず、契約社員になることを勧めてきた、とんでもない企業もあったそうです(地元の某地方銀行)。
モラルを疑いたくなりますよね。つまりはその企業は、そういう考えで社員を扱っていると・・・そう学生が思ってもしょうがないですよ。
雇用情勢や待遇の問題、企業家のモラルの低下など、働きたくなくなる気持ちはよくわかります。
夢を持てだとか、なんとかって理屈っぽく、政治家や学者たちは言いますが、他人事だから言えるんですよ。
自分らは痛くないですからね〜。言うだけなら誰でもできます。
ホワイトカラー・エグゼンプションなんかその典型・・・。没になってよかったですよ。あれは。
明らかに企業家(金持ち)と一部の人間の既得権益を守りたいがための法律。
そんな世の中で、どうやって夢を持てと?って言いたいですよね〜。
だから、私はそんなに長生きはしたくないと思います。
年金制度なんか無くなってるだろうし、長生きしても惨めな思いをするだけかと・・・。
今の総理に期待するのは間違ってるかもしれませんが、誰か何とかして欲しいものです。